2025.06.04
今年も半分が終わろうとしておりますが、今年2度目のブログになります。
4月から水揚げが始まり、1ヵ月少々経ちますが一度も殻付き活ホタテや貝ひもを出荷、販売できておりません。
その原因というのが「貝毒」です。
消費者の皆さんには聞きなじみのない言葉ですが、漁師さんから卸業者に至るまでの一連の関係者は
この「貝毒」に毎度振り回されております。
というのも、この貝毒の検出数値が高いと貝柱以外の部位が出荷できなくなるからなんです。
出荷できるのは貝柱のみ!
それ以外の部分(貝ひもなど)は、水揚げはできてもすべて廃棄になります。
そんな貝毒が毎週の検査でずーっと高い値が続いており、貝柱しか出荷できない状態が続いております。
貝ひも美味しいのにもったいない、、、
そのため、我々加工者からしても数値が高ければすべてのホタテを剥くことになりますし、
数値が低ければ、急遽 殻付きホタテや貝ひもの注文を取らなければならないし、、。
ということで、貝毒の数値次第でその週の製造予定やお客さんへの販売品目まで変わってしまうのです。
こればかりは自然のみぞ知る、という事柄なので我々にはどうしようもありません。
そして、今年の数値はかなり高く、業界ベテラン勢の見解は「夏頃まで明けない」だそうです。
(数値は宮城県漁協の「JFみやぎ 衛生対策」のページから閲覧できます)
残念ながら生の貝ひもを食べられるのは秋ごろになりそうです、、、。
大事なことを言い忘れました。
貝毒が蓄積されるのはホタテの内臓部分であって、貝柱は安全なのでご心配なく!
2024.08.26
お盆も過ぎ、こちら石巻は年々増す暑さに苦しめられております
しかしながら海風が心地よく、気温のわりに過ごしやすいのが石巻の良い所
海水浴や釣りのシーズンも終盤になりますね。
夏をしっかり楽しめましたでしょうか。
私、上村はエアコンの効いた屋内が一番好きです。
宮城県内のホタテの水揚げも終盤になっており、生鮮ホタテの商品はしばらくお休みになります。
ギリギリまで購入できる状態にしておりますので、この記事を読んでから在庫がまだあれば滑り込みセーフです!
今シーズン、ホタテをご購入いただいた皆様、誠にありがとうございました
北海道産にも負けない、宮城県産のホタテの美味しさ、大きさを楽しんでいただけていれば幸いです。
来シーズンの水揚げは未定ですが、早ければ年内にも少しずつ始まるかもしれません。
今後も新鮮なホタテを急速凍結させた自慢の冷凍商品は引き続き販売しておりますので是非、お楽しみください。
「冷凍ホタテ貝柱」

⇒獲れたてのホタテをその日の内に剥き、急速凍結した商品です。
IQF製法という1粒1粒個別に凍らせる製法ですので、解凍時もお好きなだけ解凍できます。
「最鮮ホタテ」

⇒新技術、液体で凍結させた新鮮ホタテ!
凍結効率が一般的な空気凍結より優れているため、獲れたての食感、うまみが味わえる冷凍商品です!
世界で唯一の液体凍結で量産している商品で、海外からの注文により品薄が続いております。
引き続き「カネハシ水産」をよろしくお願いいたします。
2024.06.14
6月に入り、石巻の気温も連日20℃超えが当たり前になってきました。
石巻は海沿いなので海風が気持ちよく、まだまだ過ごしにくさは感じません。
暖かくなってくるこの時期、ホタテの方ははどうかと言いますと
貝柱の成長期なんです
暖かくなると生き物は活発になりますが、ホタテもそうなんですね。
餌となるプランクトンが豊富になることもあり、貝柱がグングン大きくなっております。
以前のブログでもご紹介しましたが、通常スーパーなどで見かける貝柱は大きくてもSサイズといったところ。
水揚げされるホタテは1,2週間前からMサイズがたくさん獲れるようになっており、剥きながらホタテの成長を感じております。
本日までで今年一番大きい貝柱は、1粒でなんと74グラム!
サイズとしては3Lになります!
身近な物で言うと500円玉10枚と同じくらいの重さです。
キャップ帽でも60gほどだそうです。
こんなに大きな貝柱が取れるのは1年の内、2.3か月ほどしかありません。
近日中に「生ホタテ貝柱」のLサイズを販売開始いたしますので是非チェックしてみてください
Lサイズは1パック500g入りで10粒~12粒入っております。
ご購入はショッピングサイトからどうぞ![]()
2024.04.18
さあ、いよいよ今月末には水揚げが開始され
当店の冷蔵品
「生ホタテ貝柱」
「ホタテ貝ひも」
「殻付き活ホタテ」の販売が開始されます。
貝柱の冷凍品は使い勝手が良く人気ですが、生で食べるなら未冷凍品をおすすめいたします!
獲れたてのホタテのプリプリの繊維感は冷凍品とは全く違う食感です!
ですが!
食品に関わらず、ネットで何かを買う時に必ず困ることがあると思います。
「サイズが想像つかない。」
と思ったことありませんか?
ホタテの貝柱を販売しているサイトは複数ありますが、
「特大!」 「大粒!」など表現は色々です。
そもそも「通常のサイズ」が分からないのに「大きい」とか言われても困りますよね。
中には手に乗せて大きさを表現しているパターンもあります。
でも、その人の手が小さい可能性もあるし、、、とか考えたらさっぱり分かりません。
私は販売に関わるようになってから知ったのですが、
業界内では貝柱の重量でサイズ表記(S,M,Lなど)を分けております。
当店もそうですが、その表記を採用しているところも多いようです。
そのサイズを販売する立場としてどう伝えたらいいのか
悩んだ末にこうなりました↓↓↓

規格ごとに横一列に貝柱を並べてみました。
当店の「生ホタテ貝柱」1パック(500g)に入っている個数も併記しておきました。
右上にご注目!
一般的なペットボトル飲料のキャップです。
3Sの貝柱でもキャップより少し大きいくらいです。
一般的に見かけるホタテの貝柱はというと、、、
大手回転寿司チェーンなどでは4S~6Sの貝柱が使用されています。
ス―パーなどで見かける貝柱はS~3S程度が一般的です。
参考になれば幸いです。
なので
「大きいのを食べてみたい」という方はMサイズ以上をお試しください。
ご購入はショッピングサイトからどうぞ![]()
※貝柱は時期により獲れる大きさが変わります。
サイズによっては取り扱いの無い時期がございます。
2024.03.14
私、上村がホタテの販売に携わり始めた頃、
ホタテ貝柱の加工工程で出てくる大量の貝ひもを見て
ずっと疑問に思っていました。
思い返してみても
酒屋さんに売ってるおつまみだったり
ホタテを丸焼きにした時くらいしか
貝ヒモを食べた記憶がありません。
「ホタテの貝ひもってどうやって食べるんですか?」
と聞いてみたところ地元では炒め物に入れたり、汁物に入れたりと
色々な食べ方がされているようでした。
今回はその中でも美味しかった料理と
調理するのに必須な貝ひもの下処理の仕方をご紹介します。
まずは地元でも大人気
「お刺身」

新鮮な海産物はそのまま食べるのが最高ですよね。
コリコリの食感と、噛むほど湧いてくる甘みは格別です。
調理法はとっても簡単
新鮮な貝ひもをさっと水道水で洗って水を切るだけ。
あとは、ワサビ醤油、ポン酢などお好みの味付けでお召し上がりください。
次に意外な使い道
「お吸い物」
今回は写真を用意できませんでした。すみません。
実は貝ひもは美味しい出汁が出るそうです。
石巻のお寿司屋さんではお寿司と共に提供されるお店もあります。
お味噌汁や、ラーメンの具にしても美味しそうですね。
しかし、調理する前にご注意を!
生の貝ヒモはぬめりがあるので、そのまま汁物に入れるのはおすすめしません。
調理するときの必須手順、「ぬめり取り」を行ってください。
簡単なのは「塩もみ」によるぬめり取りです。
こんな感じで



①塩を目分量入れ、揉みます。 ②ぬめりが落ちていきます。 ③水で流したら完成
ポイントはグッと握るように洗うこと。
ボウルで洗ってもOKですよ。
洗えば洗うほど白くなりますが、真っ白にならなくても大丈夫です。
あとは、お好みの大きさに切って、炒め物、汁物などにお使いください。
めんどくさがりの上村は
鍋にお湯を沸かし、沸騰したところに生の貝ひもを入れてぬめりを落としたりします。
火が通ってしまいますし、やり過ぎると出汁が出ちゃいそうなのでおすすめはしませんが、
加熱調理する場合は時短になります。
以上が貝ひもの食べ方と下処理の方法でした。
ホタテの貝ひもだけを食べる機会ってなかなか無いと思いますが
まずは是非、未冷凍で新鮮なものをお刺身で食べてみてください!
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