2024.11.17
ホタテの水揚げ作業がひと段落し、繁忙期も過ぎましたが
漁師さんはこの時期、大変な作業を行っております。
それが「耳吊り」と呼ばれるホタテをロープにくっつける作業です。
カネハシ水産のトップページにもあるこの写真です!
宮城県内のホタテはすべてこの方式で養殖されております。
この写真は水揚げ直前の大きく成長した貝ですが、耳吊りを行うときはの貝は
「半成貝」と呼ばれる生後1年程度の小さな貝です。
比較するとこんな感じ↓
成貝(養殖から約1年) 半成貝(生後約1年)
右の写真のような小さな貝をロープに打ち付けるのですが
そこから約1年が経過すると4倍~5倍もの大きさにも成長するんです!
これは、栄養豊富な三陸の湾に吊るされることでエサとなるプランクトンをたくさん食べることができるからなんです。
ロープに吊り下げることで貝が地面につかないので、貝の中に砂が入ることもほとんどありません。
安心して食べられますね。
来年の春にたくさんのホタテをお届けできるように
今の時期は耳吊り作業を連日行っております。
こちらはロープにホタテを打ち付ける機械
1か所に2枚ずつ打ち付けていきます。
ひたすら何時間も打ち続け
30kg近くの半成貝の入ったカゴを何百個も運び続け
当日のうちに海に吊り下げに行く。
言葉では表しにくい過酷な作業を昼夜問わず行っております。
すべては来年の収穫のため
ホタテの養殖の一部、耳吊り作業をご紹介いたしました。
2024.06.14
6月に入り、石巻の気温も連日20℃超えが当たり前になってきました。
石巻は海沿いなので海風が気持ちよく、まだまだ過ごしにくさは感じません。
暖かくなってくるこの時期、ホタテの方ははどうかと言いますと
貝柱の成長期なんです
暖かくなると生き物は活発になりますが、ホタテもそうなんですね。
餌となるプランクトンが豊富になることもあり、貝柱がグングン大きくなっております。
以前のブログでもご紹介しましたが、通常スーパーなどで見かける貝柱は大きくてもSサイズといったところ。
水揚げされるホタテは1,2週間前からMサイズがたくさん獲れるようになっており、剥きながらホタテの成長を感じております。
本日までで今年一番大きい貝柱は、1粒でなんと74グラム!
サイズとしては3Lになります!
身近な物で言うと500円玉10枚と同じくらいの重さです。
キャップ帽でも60gほどだそうです。
こんなに大きな貝柱が取れるのは1年の内、2.3か月ほどしかありません。
近日中に「生ホタテ貝柱」のLサイズを販売開始いたしますので是非チェックしてみてください
Lサイズは1パック500g入りで10粒~12粒入っております。
ご購入はショッピングサイトからどうぞ
2024.03.14
私、上村がホタテの販売に携わり始めた頃、
ホタテ貝柱の加工工程で出てくる大量の貝ひもを見て
ずっと疑問に思っていました。
思い返してみても
酒屋さんに売ってるおつまみだったり
ホタテを丸焼きにした時くらいしか
貝ヒモを食べた記憶がありません。
「ホタテの貝ひもってどうやって食べるんですか?」
と聞いてみたところ地元では炒め物に入れたり、汁物に入れたりと
色々な食べ方がされているようでした。
今回はその中でも美味しかった料理と
調理するのに必須な貝ひもの下処理の仕方をご紹介します。
まずは地元でも大人気
「お刺身」
新鮮な海産物はそのまま食べるのが最高ですよね。
コリコリの食感と、噛むほど湧いてくる甘みは格別です。
調理法はとっても簡単
新鮮な貝ひもをさっと水道水で洗って水を切るだけ。
あとは、ワサビ醤油、ポン酢などお好みの味付けでお召し上がりください。
次に意外な使い道
「お吸い物」
今回は写真を用意できませんでした。すみません。
実は貝ひもは美味しい出汁が出るそうです。
石巻のお寿司屋さんではお寿司と共に提供されるお店もあります。
お味噌汁や、ラーメンの具にしても美味しそうですね。
しかし、調理する前にご注意を!
生の貝ヒモはぬめりがあるので、そのまま汁物に入れるのはおすすめしません。
調理するときの必須手順、「ぬめり取り」を行ってください。
簡単なのは「塩もみ」によるぬめり取りです。
こんな感じで
①塩を目分量入れ、揉みます。 ②ぬめりが落ちていきます。 ③水で流したら完成
ポイントはグッと握るように洗うこと。
ボウルで洗ってもOKですよ。
洗えば洗うほど白くなりますが、真っ白にならなくても大丈夫です。
あとは、お好みの大きさに切って、炒め物、汁物などにお使いください。
めんどくさがりの上村は
鍋にお湯を沸かし、沸騰したところに生の貝ひもを入れてぬめりを落としたりします。
火が通ってしまいますし、やり過ぎると出汁が出ちゃいそうなのでおすすめはしませんが、
加熱調理する場合は時短になります。
以上が貝ひもの食べ方と下処理の方法でした。
ホタテの貝ひもだけを食べる機会ってなかなか無いと思いますが
まずは是非、未冷凍で新鮮なものをお刺身で食べてみてください!
ご購入はショッピングサイトからどうぞ
2022.11.20
はじめまして
運営担当の上村(カミムラ)です。
今回はホタテという貝のちょっとした豆知識をお伝えいたします。
皆さんホタテは見たことございますよね。
こんな貝ですね。
では、ホタテの表裏は分かりますか?
ホタテは海中では
写真の茶色っぽく平らな面を表に
白くて丸みがかった面を裏にして生息しています。
そして、学術的にはそれぞれの殻に名前があり、こう呼ぶそうです。
丸みがかって、裏になっている方が「右殻」
茶色っぽく平らで、表になっている方が「左殻」
ん?なんかしっくりこないですよね。
ホタテが海中に立ってるならまだしも
コインのようにペタリとしてるものに対して「右殻」と「左殻」??
学者さんの考えることは分かりませんね。
しかし、この豆知識役に立つのです‼
皆さんBBQでホタテを殻ごと丸焼きにしたことはありませんか?
無い方もこれからやってみてください。
美味しく焼く方法はこうです!
1.左殻(茶色く平べったい方)を下にして網に乗せ焼き始めます。
2.火が通ってきて貝が開いてきたら、裏返して右殻(白く丸っこい方)を下にします。
3.あとはお好みの焼き加減で召し上がれ。
先に左殻から焼くという単純なコツなのですが
こうすることで貝柱が殻から外れやすく
美味しい汁が出る頃に右殻を下にするので、出汁が殻に溜まり美味しくいただけるのです!
冬にする話ではありませんでしたね。
是非来年お試しください。
«12月» | ||||||
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